私の子供が生後6か月ころのことです。
離乳食をそろそろはじめようかという話をしたところ、母親からこう言われたのです。
「そんなの、わざわざ難しく考えるから大変なんだよ。離乳食を別に作るんじゃなくて、自分たちの料理を作るときに、野菜とかを煮るでしょ、
そうしたら味をつける前に煮込んだ野菜だけ先に取って、それを裏ごしすればいいんだよ。」と。
私は驚き、母親を尊敬しました。
自分たちが食べる料理もしながら、それとは別に作らないといけないということが、自分の中でかなりプレッシャーになっていたので、この一言で本当に楽になりました。
市販の離乳食は出来ることなら使いたくない、自分で作ってあげたいという思いだったので、これなら出来そうだと、やる気が出てきました。
かぼちゃの煮物を作るとき、カレーを作るとき、さつまいもを煮るとき、野菜スープを作るとき、お味噌汁を作るときなど、私はこの方法で離乳食を毎日手作りで作ってあげることが出来ました。
離乳食を通し、野菜の自然の甘さや、素材そのもののおいしさがわかったためか、私たちの子どもは野菜が好きになりました。
就学すると、給食でよく野菜が食べられずに残すお子さんも多いと聞きますが、これならおそらく野菜嫌いにはならないと思います。